10月24日、クロスユー会員限定の宇宙ビジネス情報コミュニティ「UchuBiz Direct」の第5回ミートアップが開催されました。ミートアップでは、UchuBiz編集長と毎回異なるゲストが、記者だからこそ得られる取材現場の情報や、宇宙業界のキーパーソンの「生の声」とともに、業界の最新動向やビジネスチャンスについて解説するほか、会員企業の事業化を支援します。


●Space BDのISS担当者が語った企業利用のリアル

 10月のミートアップには、「宇宙商社」であるSpace BDの河田将輝氏が登壇。「高度400kmで生まれるイノベーション」と題して、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟を民間企業がどのように利用できるのか、また実際に利用した際のリアルな現場の知見やエピソードなどが披露されました。

 Space BDは、「きぼう」からの衛星放出事業や船外利用サービスの使用権やタンパク質結晶生成事業民間パートナーに加えて、ISSへの物資補給船「HTV-X」からの衛星放出サービス使用権、「H3」ロケット相乗り打ち上げサービス使用権などを獲得している「ISS利用のリーディングカンパニー」(河田氏)と言えます。
 ISSを利用する手順は、ISSで何を行いたいのかなどを決める「利用要求」、ISSに持ち込む資材などが安全面で問題がないかを調べる「安全審査」、ISSでの宇宙飛行士の作業手順などを指示する「運用準備」、ISSに物資を運ぶための「輸送準備」、地上の管制室からISSにいる宇宙飛行士に指示する「運用立ち会い」、ISSから地球に帰還した物資の「回収」で構成されます。河田氏からは、企業が宇宙利用をする際に課題となりやすいポイントや、今後訪れるポストISS時代のコストに関する考えなどが語られました。


宇宙ビジネス情報コミュニティ「UchuBIZ Direct」にご興味のある方はこちらをご覧ください。
https://www.crossu.org/event/uchubiz-direct2025/