主催：一般財団法人花山宇宙文化財団

2024年5月に発生した連続太陽フレアによって、日本各地で珍しくオーロラが観測され、特に北海道・北陸・近畿地方での光景は大きな話題となりました。

本講演では、これほど短期間での大規模フレアの連続発生は過去10年間で例がなく、磁気嵐の強度も20年ぶりであったことが示されました。

幸いにも高エネルギー粒子の影響が小さく、人工衛星等への深刻な被害は避けられました。

今後数年間で巨大フレアや巨大プロトン現象が起きる可能性、さらに100～1000年に一度のスーパーフレアのリスクにも言及され、地震対策と同様の視点での準備の必要性が強調されました。

宇宙天気の重要性についての認識を深める上で、非常に示唆に富んだ内容でした。

京大花山天文台の紹介を通じて、宇宙天気予報に触れることができた点も印象的で、科学的好奇心を刺激される有意義な講演でした。

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