終了EX Gravityセミナー 低重力空間での体験をデザインする方法



主催:慶應義塾大学SDM研究科白坂研究室
今回のイベントでは、宇宙での快適な暮らしを実現するためのヒントを、さまざまな視点からお届けしました。宇宙開発に関心のある方や、宇宙での体験設計に興味をお持ちの皆さまにとって、貴重な学びの場となったことと思います。
本イベントでは、4名の登壇者が低重力環境での体験をデザインする方法について知見を共有してくださいました。
1.白坂成功教授(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科/EX Gravity発起人)宇宙開発の未来には、民間企業や多様なステークホルダーの参画、そしてサービスデザインの視点が不可欠であることを提言されました。
2. 野中朋美教授(早稲田大学 理工学術院)一般民間人が宇宙を訪れる時代に備え、特殊な訓練を受けていない人々でも快適に過ごせる環境の構築が求められています。野中教授からは、人間中心の研究アプローチで、人側の認知・知覚・生理反応に対する技術開発によって快適性・QOLを向上する快適ECLSS(エクルス)が進める体験空間のシステムデザインについてご紹介いただきました。
3.山下コウセイ氏(宇宙デザイナー)山下氏は、宇宙でのプロダクトやサービスを手がける、日本では数少ない宇宙デザイナーです。今後の宇宙開発には、実際に行かずとも想像力をもって課題を発見・解決できるデザイナーのスキルが有用であり、UXデザインがいかに生活の質や作業効率に寄与できるかを実際の開発例を交えてご紹介くださいました。
4.藤井賢二氏(EX Gravity 理事/デザイナー) UXデザインのプロセスを活用し、大学生向けに「宇宙ホテルでの新サービス設計」をテーマにしたワークショップを実施。実践的な体験設計の一端を参加者に体験していただきました。